正しいマスクの付け方は知ってる?正しい付け方をご紹介!

感染症が流行ったら重要になるのがマスクです。
この記事では、そんなマスクの正しい付け方について解説していきます。
マスクの効果

マスクは、風邪やインフルエンザの患者が咳やくしゃみをした際に飛び散るしぶきを周囲に広げないために大きな効果を発揮します。
例えば、1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個ものウイルスが放出されるとされており、患者がマスクを着用することで飛沫の拡散を大幅に減少させ、周囲への感染リスクを下げることが可能です。
一方で、健康な人が感染予防のためにマスクをつける場合、その効果は限定的です。
マスクと顔の間にはどうしても隙間ができるため、空気中の微細なウイルスを完全に防ぐことはできません。
ウイルス自体の大きさは0.1〜0.2μmと非常に小さいですが、咳やくしゃみで飛ぶ際には水分やほこりに付着して粒子径が大きくなり、短距離で落下しやすい性質があります。
そのため、空気中を長時間漂うことは少なく、むしろ環境や衣類に付着したウイルスが手を介して呼吸器に運ばれるケースの方が一般的です。
とはいえ、感染者の看病などで直接飛沫を浴びる可能性がある状況では、マスクが一定の予防効果を発揮します。
つまり、マスクは「自分を守る」というよりも「他人にうつさない」ための役割が大きいと言えるでしょう。
正しいマスクの付け方

マスクは風邪やインフルエンザ、さらには新型感染症の流行時など、私たちの生活に欠かせない存在となっています。
しかし、せっかくマスクをしていても、付け方が間違っていると本来の効果を十分に発揮できません。
ここからは、そんなマスクの「正しい装着方法」について詳しく解説します。
マスクを装着する前に確認すべきこと
マスクの効果を引き出す第一歩は、正しい向きと上下を確認することです。
不織布マスクにはプリーツ(ひだ)があり、これが下向きになっていることが基本です。
折り目が下向きであれば、マスクを広げたときに立体的に空間ができ、口元に余裕が生まれ呼吸がしやすくなります。
逆に折り目が上向きだと空間が潰れてしまい、効果が弱まるだけでなく着け心地も悪くなります。
さらに、多くのメーカーのマスクには印字やロゴが入っており、それが外側に来るように装着するのが正しい向きです。
間違えて内側にしてしまうと吸湿性や撥水性といった性能が逆転し、かえって不衛生になりかねません。
鼻と顎をしっかり覆うことが大切
正しい向きを確認したら、次は装着です。
マスクを軽く鼻に当てて耳ひもをかけ、顔全体にフィットさせましょう。
このとき、マスク上部にあるノーズフィッター(金属ワイヤー部分)をしっかり押さえることがポイントです。
鼻筋に沿わせることで隙間が少なくなり、飛沫や微粒子の侵入を防ぎやすくなります。
さらに下部を大きく広げ、顎までしっかり覆うことも忘れてはいけません。
顎を覆っていないとマスクがずれやすく、話すたびに隙間が生じてしまいます。
正しい位置で固定することで、見た目にも清潔感があり、安心感が増します。
側面の隙間をできるだけなくす
マスクは表面だけでなく、頬との隙間も重要です。
ここに空間があると、せっかくのフィルターを通さずに空気が出入りしてしまい、感染予防効果が大幅に低下します。
両手でマスクの側面を軽く押さえ、顔のラインに沿うように調整しましょう。
特に顔の小さな方や逆に大きめの方は、既製品のサイズが合いにくいことがあります。
その場合は「小さめサイズ」「大きめサイズ」といったバリエーションから、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
マスクを外すときの注意点

正しい装着と同じくらい重要なのが、正しい外し方です。
マスクの表面には、飛沫やウイルスが付着している可能性があります。
そのため、外すときにマスクの中央部分や外側を触るのは避け、耳ひもだけを持って外すようにしましょう。
また、外したマスクを机やポケットにそのまま置くのも衛生的ではありません。
使い捨てのマスクケースや清潔な袋を用意しておくと安心です。
耳の痛みを軽減する工夫

マスクの付け方以外に、長時間使用した際の耳の痛みも気になることのひとつです。
ここからは、そんな耳の痛みを軽減する工夫について解説していきます。
耳とひもの間にクッションを挟む
ガーゼやコットン、脱脂綿などを耳の後ろに当てることで、耳ひもが直接食い込むのを防げます。
外出先ならティッシュでも代用可能です。
また、絆創膏を貼って保護するのも効果的で、ハイドロコロイド素材のものなら目立たずしっかりガードできます。
耳ひもの圧力を弱める
耳ひもを軽く引っ張って伸ばすと、圧迫感が和らぎます。
ただし強く伸ばしすぎるとゴムが劣化してしまうので注意が必要です。
また、耳ではなく後頭部でひもを固定する方法もおすすめです。
ヘアゴムやバンドで耳ひもを連結し、頭の後ろで支えるようにすると耳への負担が大幅に減ります。
専用グッズを活用する
近年はマスク生活が長引いたことから、耳の痛み対策グッズが豊富に販売されています。
耳ひもに取り付けるシリコンカバーや、後頭部で固定するフック付きバンド、メガネに装着できるクリップなど、便利なアイテムを取り入れると快適に過ごすことが可能です。
まとめ
正しく装着したマスクは、飛沫を防ぐだけでなく、周囲への配慮にもつながります。
人が集まる場所や公共交通機関を利用する際は、必ず正しい使い方を心がけましょう。
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