流行が怖い!インフルエンザの予防策は?

冬に近づくにつれて、怖いのがインフルエンザの流行です。
この記事では、そんなインフルエンザの対策について解説していきます。
流行前にワクチン接種は効果的

インフルエンザの最も効果的な予防法は、冬の流行前にワクチンを接種することです。
ワクチンは不活化したウイルスの成分を体内に取り入れ、抗体をつくることで発症や重症化を防ぎます。
接種後にすぐ効果が出るわけではなく、抗体ができるまでにおよそ2週間かかるため、毎年11月ごろまでに接種しておくのが理想的です。
ワクチンの効果は約5か月続くとされており、シーズンを通して予防効果を保つには毎年の接種が欠かせません。
昨年打ったからといって、今年も大丈夫というわけではない点に注意が必要です。
特に、高齢者・乳幼児(1歳以上)・妊娠中の方・持病のある方(心臓、呼吸器、腎臓など)、そしてその家族は接種を強くおすすめします。
重症化を防ぐためにも、早めの準備を心がけましょう。
感染を防ぐための日常習慣

インフルエンザは、主に「飛沫感染」と「接触感染」で広がります。
飛沫感染とは、感染者のくしゃみや咳、会話の際に飛び散る小さな水滴を吸い込むことで感染することです。
接触感染は、感染者が触れたドアノブやスイッチ、つり革などに触り、その手で口や鼻を触ることでウイルスが体内に入るパターンです。
感染を防ぐためには、日常生活の中で以下のような習慣を身につけましょう。
人混みを避ける
インフルエンザが流行している時期は、ショッピングモールやイベント会場など多くの人が集まる場所では感染リスクが高まります。
外出はなるべく控え、必要な場合は短時間で済ませましょう。
手洗い・うがいを徹底する
外出先から帰ったら、まずは手洗いとうがいを習慣にするのがよいです。
石けんを使って指先や爪の間、手首までしっかり洗いましょう。
ウイルスは石けんに弱く、こまめな手洗いが最も効果的な感染防止策のひとつです。
うがいもあわせて行い、のどの粘膜を清潔に保ちましょう。
マスクを正しく着用する
人混みに出るときは、不織布製のマスクを着用します。
鼻と口の両方をしっかり覆い、隙間ができないようにすることがポイントです。
マスクには「感染を防ぐ効果」だけでなく、「自分が感染している場合に周囲へうつさない効果」もあります。
咳やくしゃみが出るときは特に、マスクを着けて飛沫を防ぎましょう。
体の抵抗力を高める生活習慣

ウイルスを完全に遮断することは難しいため、感染しにくい体づくりも大切です。
免疫力を高め、ウイルスに負けない体をつくるために日頃から以下の点を意識しましょう。
室内の温度と湿度を整える
空気が乾燥すると鼻やのどの粘膜が乾き、ウイルスが侵入しやすくなります。
加湿器などを使って湿度を50〜60%に保つようにしましょう。
また、冷えも免疫力を下げる原因です。
冬場の暖房と加湿のバランスを工夫し、快適な環境を維持することが大切です。
バランスのよい食事
偏食を避け、たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂ることが免疫力維持の基本です。
特に、ビタミンC(柑橘類、ブロッコリーなど)は免疫機能を高め、ビタミンB群(肉・魚・卵など)は粘膜の健康を保ちます。
動物性たんぱく質を含む食事で、体の防御機能を整えましょう。
適度な運動と十分な睡眠
ウォーキングやストレッチ、軽い筋トレなどの運動は血流を促し体温を保つことで免疫力を高めます。
また、睡眠不足は免疫機能を低下させる原因になるため、規則正しい生活リズムを意識しましょう。
薄着の習慣を身につける
寒さに過剰に備えた厚着は、体温調節機能を弱めてしまいます。
外と室内の気温差に合わせて衣服をこまめに調整し、体が自然に環境へ適応できるようにしましょう。
「うつさない」ためのマナーも大切

自分が感染してしまった場合も、周囲にうつさない配慮が必要です。
インフルエンザウイルスは、熱が下がったあとも数日間は体内に残っているため、すぐに学校や職場に行くのは避けましょう。
また、咳やくしゃみが出るときは下記のような「咳エチケット」を守ることが大切です。
- ・咳やくしゃみの際はティッシュや腕の内側で口と鼻を覆う
- ・使用したティッシュはすぐに捨てる
- ・マスクを正しく着用し、鼻と口を覆う
感染を広げないためには、一人ひとりの意識が欠かせません。
家庭や職場でルールを共有し、周囲に配慮した行動を心がけましょう。
まとめ
インフルエンザは、誰でもかかる可能性のある身近な感染症です。
しかし、流行前のワクチン接種と日常のちょっとした工夫で感染リスクを大きく減らすことができます。
「早めに予防接種を受ける」「手洗い・マスク・うがいを習慣にする」「健康的な生活を心がける」この3つを意識するだけでインフルエンザを予防することができ、冬の健康を守ることができるでしょう。
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